Description
1894年、スイス、ル・ロックルでヌーマ・エミーユ・デコームとユリス・ジョルジュ・ペレにより設立されたデコーム&ペレ社がその前身として時計製造を開始しました。懐中時計工房から計時機能付きの懐中時計を製造し、後のユニバーサル社の大きな功績となる計時機能付きクロノグラフ、コンパックスシリーズの礎を構築してゆきました。 1917年に本社をジュネーブに移し、自社で殆ど賄える製造工場を持つほどになり、マニュファクチュールととして大きな発展を遂げました。1933年に正式にユニバーサルウォッチジュネーブと社名を変更し、前述のクロノグラフ分野ではジャガールクルト社でさえもユニバーサル社製のキャリバーを採用するほどの専門性の高いメーカーへと成長を遂げました。 このクロノグラフも1960年代から1970年代までのユニバーサル社の代表人気クロノグラフモデル「COMPAX」シリーズの一つかと思います。 クロノグラフの製造では群を抜いたメーカーですが、1930年代よりCOMPAXモデルのクロノグラフを製造しておりこのモデルは宇宙を意識した意識したネーミングとなっており時代背景を窺わせます。1970年頃に作られたクロノグラフのスペースコンパックスは今まで完全自社製造であったクロノグラフキャリバーからヴァルジュー社キャリバー搭載へと変更されたのも、もちろんヴァルジュー社のこのキャリバー72が名品と語られるが所以かも知れませんが、これも1960年代後期に訪れた大きな変革期、電池時計の時代への移行が一因であったかも知れません。このスペースコンパックスモデルはケースリューズ側に厚みを設けプッシャー及びリューズのガードとなるようなデザイン設計となっております。またプッシャーヘッドをゴム仕様としてプッシャー自体もスクリューロック方式として、プッシャー側からの水の侵入を防ぐ構造としまたリューズ自体もねじ込みのロック式として強化防水ケースとなっております。針に関しましても全ての針が夜光塗料仕様となっております。1970年のいわゆるクォーツショックと呼ばれる機械時計メーカーの危機的変革期に敢えて防水機能の強化等デザイン性の向上を計りマニュファクチュールとしては他社キャリバー搭載で若干同社を敬愛するコレクターの方には不満の意もあるかも知れませんが後の製造品と比べヴァルジュー社のキャリバー72もロレックスデイトナモデル等に搭載されたりした今日の評価を鑑みれば今日の総合的評価としてはある意味会心作のクロノグラフとも言えるモデルかと思います。ケース・文字盤・機械全て当時のままのとても良いコンディションです。
*クロノグラフ(計時)機能ご使用に関してのご注意
この特殊なゴムカバーキャップのプッシャーはかなりゴム自体が弱くなっております。 ですので一番良いのはプッシャーはあまりご使用頂かない方が良いかと思います。交換用パーツが見つかるまでオリジナリティーを保護する為ご使用はお控え下さい。








