Lecoultre 10K.G.F.レクタングラーケース紳士用手巻き

商品価格(税込):308,000 円
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ITEM DETAIL
OMG No. 10312
モデルネーム
Ref.
Serial.
ケースNo. T3*****
機械No. 32****
キャリバー 438/11LO
製造年代 1940’S
材質 10K.G.Fレクタングラーケース
ブレスレットベルト素材
ケースサイズ φ20.5mm×38mm

¥308,000

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Description

ジャガールクルト社の歴史はスイス時計メーカーの中で大きな役割を果たした欠かせない存在であった事は、明白な事実です。 アントワーヌ・ルクルトは1833年に時計製造メーカー・マニュファクチュールとして初めて時計工房を作り、4人の弟子と共に創業して以来、常に技術的には最先端を歩んでおりました。1800年代の後半にはかなりの小型化された精巧な機械が完成しており、例えば1925年まではパテックフィリップ社に腕時計の機械を供給していたり、ヴァシュロン・コンスタンタン社のキャリバーは近年に至るまで深く携わっており、その功績は他社にとってジャガールクルト社ありきてあった事が伺える重要な存在でした。 1900年初頭のブレゲ工房出身のエドモンド・イエーガー氏の参画がさらに同社の製造技術を押し上げ、ジャガー・ルクルト社となって、押しも押されぬ時計製造メーカーへと成長を遂げました。エドモンドが興したメーカーJAEGER/イエーガー(ジャガー)社は1900年の初頭にカルティエ社が15年間の販売権を取得し、フランスでの販売網を揺るぎないものにしました。このジャガー社は自動車のメーター、飛行機のメーター類まで製造する精密機械製造会社と発展し、時計製造と併せて大きな精密機械工業の担い手となりました。その延長線上にカルティエ社と共同出資してパリに時計専門工房を立ち上げ、ご周知のカルティエブランドの時計の礎となった時計工房(ヨーロピアンウォッチ&クロック社)となりました。
アメリカが2つの大戦を通して一つには1890年頃から鉄道網の拡大により時計産業が隆盛期を迎えアメリカの時計製造メーカーが世界屈指の生産量を誇るまでに成長を遂げましたが、第二次大戦を契機に時計産業が一気に軍事産業の工場と化してゆきアメリカの時計産業は一気に衰退してゆきました。しかし戦後大消費大国となった為、質の高いスイス製の時計が多くアメリカに輸入されるようになりました。しかしアメリカは国内製造業の保護の為、海外製品に高い関税を掛ける政策(保護貿易政策)を強めていた為、必然的にスイスメーカーとアメリカの現地法人が資本提携をしアメリカの現地法人の形で輸入販売会社を設立し、アメリカで一部の部品をアメリカ本国で製造し(ルクルト社の場合はケースはアメリカ国内の下請け会社で製造)、機械やその他の部品を半完成品として輸入し高い関税を免れるようにしてアメリカ国内で最終組み立てをして販売するという体制を整えていました。 ヴァシュロンコンスタンタン社はやはりジャガールクルト社と深い繋がりがあった為、同じようにアメリカンケースと呼ばれるアメリカでの現地調達のケースとなっている物がアメリカでは多数存在します。
さて、この時計はそうした中でアメリカで販売されましたモデルとなります。 ケースは前述のとおりアメリカで製造されたルクルト名入りの刻印が見られます。文字盤は2トーン仕上げでインデックスはゴールドのアップライドのフラットスクエア型とバトン型インデックスの組み合わせで針はルクルト社が多用した剣先型ゴールド針との組み合わせとなっており、若干経年変化は見られますが当時のままのとても良いオリジナルコンディションとなっております。