説明
ロレックス社の自動巻きの歴史は1930年代に遡ります。 殆どのスイス時計メーカーが1950年代に自動巻きを本格製造を始めたのに対し、ロレックス社は遡る事20年前にその足跡のスタートを切りました。 以後今日に至るまで自動巻きはロレックス社の代名詞といっても過言ではありません。 何故ロレックス社がいち早く自動巻きを製品として完成させて世に送り出すことが出来たか・・ それは創始者のハンスウィルスドルフ氏が時計メーカーを立ち上げる時期がスイス時計メーカーとしては後発で、完全に時計製造の現状と未来を見据えて立ち上げることが出来た事、またその予測が非常に的確なもので、且つその目的がしっかりしていた為、その目的に合わせた資本の強化(義弟からの資本の増資等)と具現化できる機械製造メーカー(エイグラー社)との合併が成しえた事に他なりません。他のスイス時計メーカーが懐中時計から腕時計製造に工場の拡張等資本の強化と新しい製造機械等のインフラの整備に時間を要していた頃、ロレックス社は当初より腕時計の時代を見据え、高精度、耐久性をいち早く掲げ、自動巻の開発をスピーディーに推進した先見性は正に今日のロレックス社の礎となりました。
この時計はそうした中の自動巻き女性用両回転巻き上げローター機構キャリバー1130搭載の1950年代中期のカレンダー機能付き女性用18金ケースの自動巻きモデルです。 当時は女性用を敢えてLADY-DATEJUSTとネームプリントされ(現在はDATEもしくはDATEJUST)地板全体が薄いシャンパンゴールドカラーでインデックスはアップライドトライアングルインデックスとなっており針もゴールドのアルファ型針となったヴィンテージテイスト感のある、とても良いオリジナルコンディションとなっております。