Description
エレスコ社は1920年代に創業した時計の卸業を主とした時計メーカーで、第二次世界大戦等で大きくヨーロッパ市場の混乱期にスイス時計産業自体はスイスが故に直接の被害は免れたものの需要の低迷等でかなりの打撃は免れなかった為、多くのメーカーが経営難に直面せざるえない状況となりました。 生き残るために、より海外に市場を求めたり、それぞれのメーカーがそれぞれの生き残り策に奔走していました。 有名メーカーはそれなりに資本の増強で何とか凌いでおりましたが、中堅以下のメーカーは相当数淘汰されてゆきました。 このエレスコ社の会社の工場がかなりのそれ以前の部品を残した状態で休眠状態になっていたようで
1960年代にピエール・バウル氏によって残った部品を元に製造が再開されたようです。 この時計もそうした背景で再製造されたものの様で、所以にとても良い状態で残っていた物の一つではないかと思われます。
ケースもほぼポリッシュされていない状態で文字盤、機械もかなり良い状態となっております。