Description
海洋資源及び海洋開発重視の機運の高まりの時代背景の中、1953年、ロレックス社はこれまでの防水機構に更なる進化を遂げた本格防水時計としてサブマリーナーを開発発売に至りました。バブルバックキャリバーの次世代キャリバー10.5 A296、9.75 A260搭載のREF.6200、6204、6205(いずれも1953年~1957年頃)、キャリバー1030搭載のREF.6536、6538(1955年~1960年頃)、キャリバー1530搭載のREF.5510、5508( 1958年~1970年頃)と進化を遂げて行きました。以上がリューズガード無しのモデルの年代順の系譜となります。
この時計は1954年に最初に作られた180m(後に100mに変更)防水モデル、REF.6204の後継機種REF.6205となります。6204からの変更点と言えばリューズが5.3mmから6mmに変更となりました。この時計は文字盤に防水表記がありませんのでもしかすると当初インストラクションブックで600ft防水(=180m防水)と書かれていましたが(1953年~1954年)、直ぐに330ft(=100m防水)に変更となりましたのでその間に作られた文字盤かと思われます。文字盤に若干の経年の劣化が見られますが、全体にブラウン系にの変色が見られ、大きなダメージのない当時のままのアンティークテイストに満ちたオリジナルコンディションとなっております。ケースは厚みの残ったとても良い状態で、ベゼルに関しましてはこの初期型の当時のベゼルディスクは15分の目盛りの無いものとなっておりますが、15分の目盛りのある恐らく形状から後継機種の6536、6538の後期、1950年代の終わりのベゼルディスクとなっております。ブレスレットはオイスターリベットブレスレットとなっておりとても良いコンディションとなっております。