説明
チュードル社の大本の会社は１９２６年に、ロレックスの創始者、ハンスウィルスドルフ氏が時計製造会社（ヴーヴデフィリップヒューター社）との提携によって登記されスタートしました。 それを１９３６年にハンスウィルスドルフ氏が正式に引継ぎ、社名TUDOR S.A.としてロレックス社の傘下に組み込まれました。 これよりある意味ロレックス社の時計のディヒュージョンブランド（普及版）としての道を歩み始めました。
チュードル社の時計のエンブレムで面白いのが、イギリスのチューダー朝がばら戦争後にイギリスで一番権力を握った王朝を築いた黄金時代にあやかって命名したことに因り、薔薇の紋を文字盤に配した事からその薔薇のエンブレムがチュードル社の馴染みやすい象徴となりました。 その後に恐らく当時のロレックス社のあやかり作戦が物議をかもして盾のマークへと変更されたものと思われます。 しかしながら創成期のチュードル社はTUDORの文字のみでTの字の上の横棒が他の文字の上にかかるロングティーと呼ばれる文字となっており、初期型はエンブレム等のない文字盤となっており、文字盤の変遷を見るとそれも歴史の一つの考察となり楽しめます。
この時計は１９５０年代の手巻きモデルでその当時主に使われていました薔薇のエンブレム入りの文字盤で、全てゴールドアップライドのアラビア数字仕様のダイヤルデザインとなっております。 文字盤全体に焼けが見られますが、当時のままのアンティークテイストに満ちたオリジナルコンディションとなっております。
