Description
ロレックスのいわゆるスポーツモデル=強化防水、特殊機能付きモデルは1950年代の初頭に登場し、以後、その改良開発モデルがロレックス社の耐久性の向上に寄与したことは云うまでもありません。 このミルガウスモデルは1955年に製造されたキャリバー、1066M及び1080の耐磁機能及び耐磁機構の開発により実現したモデルです。 時は正に電力に依って駆動するモーターがあらゆるものの動力源となり、いわゆる動くもの全てがスピーディーになっていった時代です。 回転を速くするために局所局所に磁石を使い、その周りにいる人が大きな磁力の影響を受けるようになりました。 当然金属で出来ている時計は強い磁力に晒されますと作動不良を起こしました。 そうした背景でいかに磁力の影響を防ぐかは時計メーカーにとって精度の向上と同じように託された命題となりました。 各社行き着いたところは最も影響を受けてはならない精度を司るメインパーツであるヒゲゼンマイの保護、それと機械全体を非鉄金属(耐磁金属)で覆う構造となりました。 このロレックス社のMILGAUSSは1000ガウスまでの耐磁の意味となっております。 1957年頃、ロレックス社のミルガウスは完成しました。 特にこのモデルの外見的特徴は文字盤の凹凸の模様の特殊性及びベゼルと秒針にあります。 恐らく耐磁もしくは耐磁にまつわるスピードの計測用のミルガウス独自のベゼル(トライアングルポイントを挟んど1,2,3、と数字を配置したベゼル)、稲妻型の秒針とその特殊性からミルガウスのファーストモデルはデザインの独自性を含め、特殊耐磁機構と製造個数の少なさで入手の難しい時計の一つとなっております。
この時計はそのミルガウスの特殊なベゼル仕様ではありませんが、当時3種類のベゼルディスクが正式仕様となっておりましたが、その中の1つ、サブマリーナー最初期型の15分の1分毎のメモリのないオリジナルベゼルとなっております。 1958年製造のすべて当時のままのとても良いコンディションとなっており、文字盤も強い光沢が残ったとても良いコンディションとなっております。 この文字盤は針も含め夜光塗料仕様ではありません。