説明
ジャガールクルト社はスイス時計メーカーの中ではなくてはならない存在であった事は間違いありません。古くはヴァシュロンコンスタンタン社のほぼすべての時計の安定製造に関わり、パテックフィリップ社と云えども１９２５年頃まではエボーシュ（機械）の供給元でした。また、カルティエ社の時計も１９５０年代から６０年代にかけて製造しておりました。 当時として比較的大きな工場を有し、発展産業の担い手でもあり、自動車、航空機のダッシュボード等の計器に至るまで製造をしておりました。その広範に亘る製造技術から当時の家庭内で使われるクロック、旅行の時に持ち出すトラベルクロック等、一般社会の需要に呼応した沢山のものを製造していました。 中でもトラベルクロックは当時カルティエ社、エルメス社も自社の製品としてジャガールクルト社に製造を委ねていたほどで、とても定評がありました。この時計も折り畳み式のトラベルクロック及び温度・湿度・気圧計付きとなっております。
