Description
ロレックス社が初期型自動巻き”バブルバック”(1936年~)からセミバブルバック(1945年~)を経て、初めてローターの両回転巻き上げ方式を具現化し、巻き上げ効率を飛躍的に向上させたキャリバー1030を完成させたのが1950年でした。以降1950年代はこの安定的キャリバーにより、製品の開発もより安定的になってゆき、1950年代の後期には年間製造個数が10万個に達しておりました。その生産数の伸びと同様、この頃までは恐らくバブルバックで培った機械の製造も含めた安定性、そして防水ケースの構築だけでなく、デザインの側面からも世界中の消費者に愛用してもらう為、文字盤のデザインにおいても数々の創意工夫が見られ、創成期のロレックス社の時計作りにおける、造り手の必要なまでの探求心は、今日に及ぶ揺るぎない一流の時計メーカーとしての礎となっております。
この時計は1958年製造のキャリバー1030搭載の自動巻きモデルです。文字盤は今日一番注目を集めているラッカー素材のブラック鏡面光沢ダイヤルとなっております。元々ラッカー素材は経年変化に強い素材として選ばれましたが、実際には耐久性重視の防水時計が故に温度変化や直射日光等の影響で変色、ヒビ割れ、そして表面への水分微粒子の付着により起こるスポット痕等様々な経年変化が発生しました。 今日となっては変化そのものが個別異なる味わいとしてアンティークならではの物として評価の対象となっております。
ややブラウン系への変色が見られます。 また、この時計においては何といってもベゼルが珍しいデザインとなっております。1958年のロレックスのカタログではGuilloche Fantaisie ギュロッシェ フォンテジ(ファンタスティックな彫り込み模様という意)という名前で呼ばれてました。 簡単に云うならエンジンターンドベゼルの5分単位の彫りの間にカットを入れるというデザインとなっております。ケース・機械ともとても良い状態が保たれたブラックミラーダイヤルの珍しいモデルの一つです。









