Description
オメガ社は1950年初頭には手巻き・自動巻きモデルとも高精度のキャリバーの製造が安定的に行われていました。アメリカ時計産業の発展が顕著にスイス時計産業に影響を及ぼしだしたのを背景にスイス時計業界としては次のステップとしては自動巻きの研究開発、より高精度の機械製造が各社の課題となっていました。1700年中庸の大航海時代に初めて揺れる船中に於ける高精度の時計を基に経度がきちっと把握出来るようになった事に端を発したマリンクロノメーターの開発はイギリス人時計師・ジョンハリソンによって開発されました。そういった意味では当時イギリスがクロノメーター先進国でありイギリスの王立キュー天文台は非常に厳しい精度テストを行っておりました。 当然スイス時計ヌーシャテル天文台を筆頭に検定機関が各所に現れました。 オメガ社の手巻きキャリバーでみますと40年代初頭に30mmキャリバークロノメーター仕様、自動巻きクロノメーターモデルのモデル名でつずれば、1948~49年のセンテナリーモデル(cal.333)、シーマスターモデル(最初期cal.352 一部cal.354 以後500系含め多種有), コンステレーションモデル(最初期cal.354,以後500系含め多種有)と変遷して行きます。 このようにスイス時計メーカー各社においては自社製品がクロノメーター規格等高精度であることは、時計産業界においてトップでありえる為には欠かせない必修条件となっていました。 特にパテックフィリップ社、ロレックス社は当時のオメガ社とは熾烈の争いを繰り広げていたようです。
そのような背景で当時のオメガ社は手巻き式キャリバーも自動巻きキャリバーもかなり高品質・高精度でユーザーからの信頼の厚いメーカーの一つとしての地位を築き上げていた良き時代であった様です。 前述しました手巻き30mmキャリバー、ローターが3/4回転(ハーフローター)ではあったもののクロノメーター検定に合格した最高精度基準も名品と称され今日でも変わる事の無い評価は当時のオメガの安定性を知り得るところかと思います。 1772年にジュネーブ大学の研究施設としてジュネーブ天文台がJ.A.マレ(Jacques Andre Mallet)によって作られ、1886年にジュネーブ市議会で「ジュネーブ天文台の時計作動検定に関する法律」を可決しクロノメーター検定が始まりました。 1953年にオメガの30mmキャリバーや初期型の自動巻きモデルにOMEGA GENEVEモデルが登場したのはこのジュネーブ天文台クロノメーター試験合格に由来があるかも知れません。また皆さん良くご存じのオメガのコンステレーションのエンブレムはジュネーブ天文台をオマージュした物でそこにある8つの星はオメガが達成した精度記録の数を意味しているようです。 何れにせよGENEVEモデルは晩年はディフュージョンなラインのモデル名として使われていましたが、実はオメガ社の安定期に最初にネーミングされた当時のモデルはジュネーブの文字も筆記体(geneve)で30mmキャリバーも含めかなり丁寧で高品質なモデルに使われていました。
このモデルは残念ながら1970年代製となりますのでディフュージョンモデルとなりますが、とてもシンプルでブレスレットも特殊なメッシュブレスレットでクラスプ付きの珍しい仕様のもので使用傷はございますが全体に当時のままでとても良いコンディションとなっております。









