Description
ロレックス社の自動巻きキャリバー(機械)の変遷において1930年代のバブルバック、1950年代のセミバブルバック、を経てローターの巻き上げを両回転巻き上げ可能方式にし、巻き上げ効率を高めたキャリバー1030は自動巻きの信頼性をかなり高めたキャリバーとなりました。 1957年にキャリバー1500系初期1530の完成でクロノメーターには課題を残すものの、ほぼロレックス社の自動巻きは完成期を迎えました。その後1560,1520、1570とクロノメーターキャリバーもこの1500系で安定期を迎えました。 こうしたロレックス社の自動巻きモデルで最もシンプルなカレンダー機能を装備しないモデルの一つがエアキングモデルとなります。
ロレックス社の自動巻きの時計の歴史の中で、エアキングという勇ましいネーミングの時計ではありますが、これは元々飛行機の時代の到来、近代化をイメージしてネーミングされましたエアジャイアント等のモデルから自動巻きに派生したモデルで、落ち着くところとしては一番シンプルな自動巻きラインのモデルです。
このモデルに関しますとエクスプローラータイプと呼ばれます3,6,9の数字がゴールドアップライドインデックスで他は楔型インデックスの組み合わせとなっており、いわゆる1950年代~1965年までのセミバブルバック期から初のローター両回転巻き上げ自動巻きキャリバー1030、その次世代キャリバー1500系前期までの文字盤のデザインで言えば黄金期で1940年代のバブルバック期から続く厚みあるオイスターケースに対して文字盤一つ一つが画一的では無いかなり個性的なデザインに拘っていた時代の最終期の特徴的な物となっております。 時代の趨勢で残念ながら1965年頃を境に文字盤がシンプルな画一的方向にデザイン(インデックスがほぼバトン型で針もストレートバトン)へとシフトして行きました。 文字盤の地板もブラックのミラーダイヤルで系統としてはカナディアンモデルで良く作られていたREF.5500系34mm径のエクスプローラーモデルと同じ仕様となっております。 また、ブレスレットもエキスパンション(バネ仕様)式のオイスターリベットブレスレット付きとなっており全体のコンディション評価で言えばとても良い当時のままのオリジナルコンディションとなっております。
ダイヤルや近年のモデルでは再び珍しいデザインのモデルが出されておりますが、70年代から80年代の頃はカラーバリエーション(シルバー、ブラック、グレー、ブルー、シャンパンゴールド)はありましたが、インデックスの造作は多少の種類はありましたが、総じてあまりデザイン的変化のない時代でした。これはエアキングモデルに限らずロレックス社の他のモデル全般に70年代以降は文字盤のインデックス、針等のデザインは均一化されてゆきました。
この時計はエアキングモデルの1964年製造モデルで文字盤が薄いグレー仕様となっております。針も50年代まで多用しましたアルファ型針となっておりとても良いオリジナルコンディションとなっております。










