ROLEX SS オイスターパーペチュアル「SUBMARINER」ポインテッドガードミラーサークルダイヤル BOX付

商品価格(税込)4,598,000円

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ITEM DETAIL
OMG No. 10504
モデルネーム SUBMARINER
Ref. 5512
Serial. 8*****
ケースNo.
機械No. D2****
キャリバー 1560
製造年代 1964S(裏蓋刻印Ⅰ 64)
材質 SSオイスターケース
ブレスレットベルト素材 SSオイスターリベットブレスレット(U.S.)
ケースサイズ φ40mm

¥4,598,000

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Description

ロレックス社がキャリバー1500系を製造し使用が始まったのは1957年からとなりますが、主に本格的に時計に搭載されるようになったのは1960年頃となります。 cal.1530,1520,1560と続けざまに開発し、その完成形としてcal.1570と徐々に完全クロノメーター化へと歩んでゆきましたが、1530、1520と基礎となるキャリバーをほぼ同時に開発し、1530は巻き上げ式ヒゲゼンマイ採用のチラネジ付バランスホイール、1520は平ヒゲ式チラネジなしのバランスホイールと明らかに今後のロレックス社の主流となるべきクロノメーターキャリバー開発の基礎となるモデルを開発し、その中でクロノメーター適合キャリバーとなりえる1530から1560へ、ノンクロノメーターの1520と、安定供給の基盤がほぼ出来上がりました。 その時期に産声を上げたカレンダー機能保有しないサブマリーナーモデルはREF.5512とREF.5513の2種類ありますが、後にクロノメーターキャリバー1560搭載モデルがREF.5512、1530及び1520搭載のノンクロノメーターモデルがREF.5513とはっきり仕様の違うモデルとして固定されました。当初のREF.5512はcal.1530搭載のノンクロノメーターモデルでした。それは単に先に開発されたキャリバー1530が殆どクロノメーター検査に合格しなかった事を踏まえて直ぐ後に前倒しして開発されたcal.1560が搭載可能となり、この時期からクロノメーターモデルがREF.5512、ノンクロノメーターがREF.5513とはっきりと区分けされました。 キャリバーの開発過程と新たなモデルの開発の重なりにより、REF.5512(後にクロノメーターモデルとして定着)は最初期が文字盤にクロノメーター表記のないミラーサークルダイヤル仕様、1960年初頭よりcal.1560搭載によって始めてミラーサークルでクロノメーター表記付きとなり、その後ミラー後期にはサークル無しのクロノメーター表記仕様、そしてミラーからマットに変更(1967年頃)と変遷してゆきました。 この当時のミラーダイヤルにシルバーでクロノメーター表記や防水表記がなされているものは、正にクロノメーター認定に合格したものに後からクロノメーター認定表記を加えた為、シルバーカラーの表記となっておりました。また防水表記も100mか200mかで後からそのモデルに合わせて文字盤を取り付けた為、防水表記がその仕様に合わせて後からプリントされたシルバー表記となっていたようです。

☆さて、前述しましたようにサブマリーナーの初めてのリューズガード付きモデル(REF.5513、5512)の創成期は1950年代の終わり頃となりますが(ロレックスの公式資料では5512が1959年より、5513が1962年より)、キャリバーの変遷から何となく読み取れる”何故5512の最初期はノンクロノメーターだったか”ですが、キャリバーの変遷と併せて考えますと「なるほどそうだったかも知れない」という事が窺い知れます。 5512と5513はほぼ同時に企画されたモデルではありますが、キャリバー1530はバランスホイールの形状で考えればバランスホイールの外輪径が後のクロノメーターキャリバーの外輪径より大きく、後のキャリバーのバランスホイール構造に比べるとややグレードのワンランク落ちる構造だったようで、それが故にクロノメーター試験には殆ど合格しなかったと言われております。 もし最初から1530がクロノメーター仕様であったなら5512に即搭載され、文字盤にクノロメーターの承認表記がプリントされた。=5512の本格クロノメーターモデルとしての実用化となっていたと思われます。そう考えますと5512の最初期はノンクロノメーターの1530を搭載せざる得なかったが故に後のクロノメーターキャリバー1560が1960年に前倒しされ作られてから5512に搭載され正式クロノメーターモデルとなり、最初期は急遽クロノメーター仕様となったので1960年以降には5512のノンクロノメーターモデルと並行して最初期の5512のクロノメーターファーストモデルはノンクロノメーターのミラーサークルに金色の強いプリント、もしくはシルバープリントのクロノメータープリントを加えたミラーサークルダイヤルとなりました。因みに直ぐにサークル無しのミラークロノメータープリントへと変更され、その後マットダイヤルに移行しました。要するに5513、5512が企画された時にはその当時開発された1530(1957年~)は残念ながらクロノメーターキャリバーとはなり得なかったので先ずは当時の全てのモデル番号が55で始まるモデルに搭載が決まり、この本来クロノメーターモデルとして企画された5512にも最初期はノンクロノメーターの1530が搭載されというよりそうせざる得なかった、キャリバー1560(ロレックスの資料では1965年~となっておりますが、具体的に入手してきました時計で考えますと恐らく1961年頃には存在したと思われます)が本格製造されて初めて5512がクロノメーターモデル、5513がノンクロノメーターモデルと仕分けされた様です。 要は5512、5513共当時のキャリバー開発の思わぬトラブルにより、5512がキャリバー1530が搭載されたモデルは1959年頃から、急遽前倒しで開発された1560搭載のクロノメーターモデルが並行して1961年頃から作られた様です。

さて、このモデルはキャリバー1560のポインテッドガードと呼ばれますガードの先が尖った最初期型のミラーダイヤルモデルとなります。また、この防水表記はメーター表記が先に来るメーターファーストと呼ばれるプリント仕様となっております。 ダイヤルは夜光塗料が若干剥離しておりますがブラックライトでの照射ではかなり強い反応がございます。夜光塗料の色としましては文字盤と針の夜光塗料がほぼ均一に焼けたとても良い状態となっておりますが、針は1964年製造の為ミラーダイヤルのトリチウムとは少し違った仕様のトリチウム針となっております。 ベゼルディスクも当時の仕様のレタリングが太いタイプとなっております。機械のローター部分はフラワー又はバタフライローターと言われる初期型のものとなっております。 ダイヤルは若干経年変化は見られますが光沢感の残ったダメージのほとんど無い状態で、全体にとても良いコンディションとなっております。オリジナルBOX付きとなっております。