Description
スイス・シャウハウゼンにアメリカ資本で創設されたインターナショナル社は堅実な時計製造とある意味アメリカ的な量産式製造方法とは違った、スイス式時計製造で世界でも有数の時計メーカーへと成長致しました。高品質の時計を数々製造し、世界中でメーカーの信頼を掴んだ同社でしたが、1960年代後期の全ての機械時計メーカーを襲った所謂クォーツショックとよばれます電池時計が今後主流となって行く事が明確になった時を境に、スイス時計メーカー各社は大きな変革期を迎えました。それに動揺せずに機械時計をより進化させ続けたメーカーと電池時計にシフトする、または品質を下げてその後の電池式時計の値下がりに対応したメーカーとの差は後の時計メーカーとしての「信頼」に大きな差をもたらしたと云えます。 機械時計をひたすら作り続けたメーカーは今日一流メーカーとしての名声と伝統を着実に残しております。 インターナショナル社はクォーツショックに対して、自動巻きをより進化させ続けたり、インジュニアモデルのように耐磁機能として最高の機能を追い求めたメーカーの一つです。 今日有数の機械式時計メーカーとして評価されているのはそうした積み重ねの結果と云えます。
この時計は1960年代後期から1970年代まで製造された手巻きキャリバー423を搭載した18金製紳士用手巻きモデルとなります。 2針のドレスウォッチ用薄型キャリバーとなっております。同社が電池時計の時代の到来を受けても質の高い丁寧な時計作りを志す事を宣言したかのようなシンプルな形状で文字盤デザインもシャンパンゴールド地のブラックのローマ数字のプリントインデックスとブラックのポインテッドスティックバトン型針の組み合わせがとても上品な質感を感じさせる70年代を象徴したかのような時計デザインとなっております。 全て当時のままのオリジナルコンディションとなっております