Description
スイス時計メーカーが安定的時計製造がほぼ整った1860年頃、当時は当然マリンクロノメーターや懐中時計を製造している頃ですが、、世界市場に製品の良さをアピールする為に各社こぞって精度においてはクロノメーター仕様、クロノメーター検査で認定を取得する時計製造が出来る事がメーカーとして欠かせない命題となっていました。 オメガ社も1900年前後にクロノメーターコンテストで優秀な成績を収めた記録が多数残っています。1940年代、ほぼ各社腕時計の製造が主流となっていった時期にオメガ社は代表キャリバーの一つ、30mmキャリバーで始めてクロノメーター規格である認定を取得しました。こうした歴史的な動きの中で、スイス時計メーカー各社が主流となっていた腕時計の安定製造、そしてそのメーカーの評価につながる高精度の機械税造は会社内でも一部の熟練の職人の専門技術スタッフに委ねられ各社進歩を遂げてゆきました。オメガ社においてはクロノメーター規格の手巻き30mmキャリバーから1943年にはcal.330搭載のクロノメーターモデルを完成させ、オメガ社の自動巻きクロノメーターモデルのスタートをきりました。オメガ社のクロノメーターモデルの大きな特徴の一つは初期型は手巻きも自動巻きも特殊な円形のカム式緩急針が採用されており、1950年代に入り、通称″スワンネック”と呼ばれるネジによる緩急調整型へと変化を遂げました。
オメガ社の自動巻きクロノメーターモデルのモデル名でつずれば、センテナリーモデル(cal.333)、シーマスターモデル(最初期cal.352 一部cal.354 以後500系含め多種有), コンステレーションモデル(最初期cal.354,以後500系含め多種有)と変遷して行きます。 このようにスイス時計メーカー各社においては自社製品がクロノメーター規格等高精度であることは、時計産業界においてトップでありえる為には欠かせない必修条件となっていました。 特にパテックフィリップ社、ロレックス社は当時のオメガ社とは熾烈の争いを繰り広げていたようです。
この時計はそうした背景の中で産まれた1950年代からクロノメーターモデルの中心となったコンステレーションモデルの1960年代後期のキャリバー712搭載の薄型自動巻きモデルとなります。 ケースのサイズは33mm径の少し小さめで通常のコンステレーションモデルと比較しますとやや薄型で小ぶりのモデルとなります。当時のクロノメーター自動巻きのキャリバーでは一番薄型仕様となります。 この当時アメリカ・日本を中心とした電池式の時計が主流となる予兆が押し寄せる真っ只中だったが故に意外にこのキャリバーの開発に時計業界全体が興味を持ち合わせなかったが故に残念ながら知名度も功績も語られることはありませんでしたが、オメガ社のクロノメーター自動巻きキャリバーでは薄型軽量キャリバーとして今となっては存在感を感じざる得ない存在であったと言っても過言ではありません。 少し小ぶりでデザインもシンプルで文字盤のデザインもオメガ社らしいインデックスに小さめのブラックマーカーを施し、針も全てブラック塗装でとてもシンプルなポインテッドスティックバトン針の組み合わせはコンステレーションの電池式世代前の最後期の機械時計らしいとても品の有るデザインとなっております。全体に大きなダメージの無いとても良いコンディションとなっております。オメガ社もクォーツショック真っ只中で自動巻きを薄型小型化に進化させた事はもしかすると初期の電池時計は電池自体がかなり厚く大きな電池だったので当然ケース仕様も大き目で厚めとなっていましたのでそれを意識した進化系機械式自動巻きモデルとしてすっきりした薄型を作ったのかも知れません。