Description
1920年代に中葉にロレックス社は防水時計のパテントを取得し、1930年頃までにほぼ初期型のオイスターケースが出そろいました。 最初期型のオクタゴンケース、最も多いスピードキングモデル、ROYALモデルに使われたオイスターケースを初めとして、トノー型のバイセロイケース、クッション型のアーミーモデルケース等特殊なモデルを除き主に作られたオイスターケースは手巻きモデルを中心に製造販売されていました。 このアーミーモデルの時計は文字盤にARMYのプリントが入れられた、クッション型を特徴とする主力モデルでしたが、次第にバブルバックと呼ばれた自動巻きモデルが主流になるに連れてこの手巻きアーミーモデルは1940年代で姿を消しました。 ですので、アンティークロレックスモデルの中で、比較的手巻きモデル初期型のみで生産完了をしてしまったアーミーモデルは数が少なく希少品となっております。
この時計は1940年初頭のスモールセコンド針付きのARMYモデルです。 シルバーサテン仕上げでシンプルな夜光塗料のアラビア数字にブルースチールのメルセデス型針の組み合わせとなっておりロレックスらしいデザインとなっております。 ケースもほぼ磨きの掛かっていないエッジがシャープな状態で、文字盤には若干の経年変化は見られますが、当時のままのオリジナルコンディションとなっております。