Description
ロレックス社の自動巻きキャリバー(機械)の変遷において1930年代のバブルバック、1950年代のセミバブルバック、を経てローターの巻き上げを両回転巻き上げ可能方式にし、巻き上げ効率を高めたキャリバー1030は自動巻きの信頼性をかなり高めたキャリバーとなりました。 1957年にキャリバー1500系初期1530の完成でクロノメーターには課題を残すものの、ほぼロレックス社の自動巻きは完成期を迎えました。その後1560,1520、1570とクロノメーターキャリバーもこの1500系で安定期を迎えました。 こうしたロレックス社の自動巻きモデルで最もシンプルなクロノメーターモデル、カレンダー機能も備えないモデルは、カレンダー機構を進歩させていった過程で常に地味な存在ではありましたが、ロレックス社の自動巻き定番モデルとして沢山の方に愛用されてきたモデルかと思います。
このモデルも1500系クロノメーターキャリバー、1570搭載の自動巻きモデルで1968年製造となります。1960年代後期から同社の文字盤デザインも比較的均一化され殆どがシンプルなバトン型インデックスとバトン型の針の組み合わせとなりますが、この文字盤はシルバーサテン仕上げのシンプルな文字盤仕様となります。
若干の経年変化は見られますし、ケース・ブレスレットは若干の使用傷・使用痕はありますが全て当時のままのオリジナルコンディションとなっております。