Description
1926年に防水ケース=オイスターケースのパテントを取得したロレックス社のケースデザインは”防水”という機能をベースとし、その重厚なケースデザインにマッチする時計全体としての美しさの追及はロレックス社の最も重要なコンセプトであったかと思います。そうした中で考案された同社の先見性の一つがステンレスとゴールドを用いたのコンビネーションケースかと思います。また、時代の変遷により1950年代にこれまでの移動手段である車・鉄道等全てスピードが格段にアップしたことに因り 、その時代を象徴するかのようなコンセプトのモデルとしてゼファーモデルの誕生へと繋がりました。このゼファー(Zephyr)モデルは語意としては「そよ風」ですが、アメリカで流線形型高速旅客鉄道の名前にも使用されていたスピード感と新しい時代を正に象徴するモデルネームであったと思います。 元々風防を固定し防水性を担保する為のベゼルをただ単に固定用部品とせず、そこに防水ケースのデザインの一部とした点もロレックス社の防水ケースという機能を美しく見せる工夫の一つであったと思われます。それを更に近代的な彫り模様にして、文字盤自体をl極めてシンプルに仕上げてすっきりした感じを醸し出すデザインとなっているのがこのゼファーモデルです。 このREF.6582モデルはそのファーストモデルとなります。 ステンレススチールとピンクゴールドのコンビネーションとなっており、残念ながら保証書はございませんが、BOX,クロノメータータグ、裏蓋のシール、クロノメーター認定書が揃ったとても良いコンディションとなっております。文字盤の12時側に50m=165ftの防水表記プリント付きとなっております。ブレスレットもエキスパンション型リベットブレスレットとなっておりますが、クラスプ部も1950年代の古い刻印となっており、当時のままのバネの伸びも均一なとても良いコンディションとなっております。