Description
1920年代に強固な耐久性と高精度の機械を一気に構築し、31年には高精度の自動巻きを送り出したロレックス社は正に時計作りにおける将来を見据えた製造ポリシーとそれを構築する手順がしっかりしたものであったが故の事であったと思われます。こうした中で産まれたロレックス社の代表格のモデルの一つ、”バブルバック”と通称で呼ばれる最初期自動巻きモデルは何といっても今日のロレックス社の礎となったモデルです。 裏蓋側に自動巻き機構がある為に裏蓋が泡のようなふくらみになっている事からこの呼び名で呼ばれるようになりました。 1930年代から1960年代まで製造(1960年代は恐らく残った部品が見つかれば少しづつ製造)されました。 このバブルバックは同社にとっても防水機構ケースに新しい自動巻き機能といった先見的な時計であった為、その順調な販売状況からいち早く世界戦略を考え、機構自体は変わることのないモデルに対して、ケースデザインにいち早くステンレスと金のコンビネーションを取り入れたり、頑強な防水ケースに対して文字盤のデザインを執拗なまで多様化した試みは、見事に世界中で高い評価を勝ち得る結果となりました。地域的な好みの違いやデザイン需要に即応した先進性は当時の時計製造の固定観念を覆すかのようなスピーディーな動きで時計製造をしていました。 今日コレクター泣かせとなっているその多様な種類はそのような背景でもたらされたものとなっております。 この時計は当時カナディアンロレックス社が創設され恐らく北米地区の当時の経済状況等鑑みてややデュフージョンラインとしてのロレックスモデルを独自路線で販売していた形跡が当時のカナディアンロレックス社のカタログから垣間見る事が出来ますが、そうした状況下で作られたゴールドプレートケースにステンレススチールの裏蓋を組み合わせバブルバックモデルです。 文字盤のプリントに見られるアーチ状のSELF WINDINGのフォントは同地区のみでは無かった様ですが、カナディアンロレックス社のモデルに良く見られる文字盤仕上げのパターンといえます。恐らく機械的にもデュフージョンモデルとしてクロノメーター仕様ではなかったモデルにこのようなスタイルの文字盤を取り付けたのではないかと思われます。トップのゴールドプレート仕上げ部分及びベゼル部分にプレートの摩耗による変色が見られますがケース自体は厚みが十分残っております。またロレックス社の純正ブレスレットでは有りませんが、当時のカナディアンロレックス社やロンドンの取扱店のカタログには独自性のあるブレスレットの販売もしておりそうした中からこのモデルに付けられたものではないかと思われます。文字盤には僅かな経年変化は見られますが、当時のままのとても良いオリジナルコンディションとなっております。









