Description
1940年代に入りますとスイス時計メーカー各社が高精度の手巻き時計を安定的に製造出来るようになっておりました。アメリカ時計産業の発展が顕著にスイス時計産業に影響を及ぼしだしたのを背景にスイス時計業界としては次のステップとしては自動巻きの研究開発、より高精度の機械製造が各社の課題となっていました。1700年中庸の大航海時代に初めて揺れる船中に於ける高精度の時計を基に経度がきちっと把握出来るようになった事に端を発したマリンクロノメーターの開発はイギリス人時計師・ジョンハリソンによって開発されました。そういった意味では当時イギリスがクロノメーター先進国でありイギリスの王立キュー天文台は非常に厳しい精度テストを行っておりました。 当然スイス時計ヌーシャテル天文台を筆頭に検定機関が各所に現れました。 オメガ社の手巻きキャリバーでみますと40年代初頭に30mmキャリバークロノメーター仕様、自動巻きクロノメーターモデルのモデル名でつずれば、1948~49年のセンテナリーモデル(cal.333)、シーマスターモデル(最初期cal.352 一部cal.354 以後500系含め多種有), コンステレーションモデル(最初期cal.354,以後500系含め多種有)と変遷して行きます。 このようにスイス時計メーカー各社においては自社製品がクロノメーター規格等高精度であることは、時計産業界においてトップでありえる為には欠かせない必修条件となっていました。 特にパテックフィリップ社、ロレックス社は当時のオメガ社とは熾烈の争いを繰り広げていたようです。
このモデルは1960年製造のゴールドフィルドケースのクロノメーターコンステレーションカレンダーモデルとなります。 文字盤もオメガ社が多用しましたアップライドブラックマーカー付きバトン型インデックス仕様にブラックマーカー付きダウフィン型針の組み合わせの通称“パイパンダイヤル”と呼ばれる文字盤中央が12角形となったコンステレーションモデル独自のダイヤル仕様となっております。 ブレスレットは同じくゴールドフィルド仕様のライスボールリンクブレスレットと呼ばれますオメガ社の代表的ブレスレットとなっております。全て当時のままのとても良いオリジナルコンディションとなっております。








