Description
このサンダーバードベゼルと呼ばれるデイトジャストモデルとターノグラフモデルは現在では同じモデルとなりますが、ロレックス社の時計製造の変遷で辿ってみますと今日製造されているターノグラフ名で製造されているモデルとロレックスの定番モデル、デイトジャストとの接点でロレックス社ならではのデザイン的思考の融合点となったモデルである事が伺い知れます。 先ずターノグラフは何であるかからお話しますと1953年のサブマリーナー・エクスプローラーと同時に発売されたロレックス社の今日スポーツモデルと括られるモデル郡の最初期モデルの一つで当初ほぼサブマリーナーと同型モデルであり回転ベゼルだけがサブマリーナーと異なる目盛りのモデルであった事が分かります。 当時のターノグラフが少し進化する過程において恐らく高級感・ラグジュアリー感への移行としてベゼルがサブマリーナータイプからいきなりゴールド素材を使用して手彫りのベゼルへと変更されました。 続いての変更箇所で言えば文字盤がサブマリーナー同様のデザインだったものがいきなりアップライドの通常のポインテッドバトン型インデックスの文字盤仕様へと変更になりました。 早く言えば後のデイトジャスト系サンダーバードベゼルモデルとの違いはカレンダーがある無しとなります。 恐らく同時に進化を遂げたサンダーバードベゼルのデイトジャストは通常のデイトジャストに少し実用的スポーティーなイメージに変化させる目的で同じくゴールドの手彫り分目盛りのより豪華なデイトジャストモデルとなった訳です。多少ターノグラフモデルが先に製造がはじまりましたが同じベゼル仕様を考え付いた当時の企画部的な立場のデザイナーは後に機械彫のベゼルに変更にはなりましたが、当時は双方ゴールドの手彫り仕様の回転ベゼルを考案した点で言えば同じ人?ではなかったのかと勝手な推測ですが考えられます。 結論から話しますとスポーツモデルの自動巻きからスタートしたターノグラフモデルとロレックス社の代表的定番モデルのデイトジャストを進化させたモデルはほぼほぼ同じモデルとしての終着点に辿り付いたという事になります。 違いはカレンダーがあるか無いかだけでした。 残念ながらターノグラフモデルは一時的に製造が中止されサンダーバードベゼルデイトジャストのみが継続モデルとなって製造が続けられましたが今日再びサンダーバードベゼルのデイトジャストモデルをターノグラフという名前で復刻させデイトジャストモデルの一つなった点からも先に在りきのターノグラフはやはりロレックス社にとって大切なレガシーモデルの一つである事が伺い知れます。 長いご説明となりましたが、このモデルはサンダーバードベゼル仕様のデイトジャストモデルREF.1625の最初期モデルとなります。 手彫りのベゼルがベースになってますが、ベゼルの取付の構造が最初期のターノグラフと同じ風防を固定する為のクリスタルリングに溝切が施されそこにベゼルフレームに組み込まれたワッシャーがはまる様な仕様となっております。 ダイヤルは経年変化で多少変色が見られますが、その当時では珍しい純白の光沢仕上げダイヤルとなっております。









