ROLEX SS オイスター「SPEEDKING」PRECISION クロノメーター

商品価格(税込):440,000円
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ITEM DETAIL
OMG No. 10386
モデルネーム SPEEDKING
Ref. 5056
Serial. 6*****
ケースNo.
機械No. E6****
キャリバー 10.5 クロノメーター
製造年代 1948’S
材質 SSオイスターケース
ブレスレットベルト素材
ケースサイズ φ30mm

 

¥440,000

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Description

ロレックスは1926年に防水機構であるオイスターケースのパテントを取得して一気に防水ケース(オイスターケース)の製造を開始しました。もちろん今までに培った精度の高い強固な機械製造、装身具として受け入れられる為の文字盤デザイン、ケース等のデザインの重要性はロレックス社の時計製造においては最も重要な部分と位置付け開発が行われてゆきました。こうして今日の完全防水の時計の礎が1930年代にほぼ完成していたと云っても過言ではないと思います。 そうした中で手巻き式防水時計においては、先ずはこの直径が29mm前後の紳士用手巻き時計が主流モデルとなりました。 その後1930年代から1940年代に早くも完成させた防水自動巻きモデル(通称バブルバックと呼ばれる最初期自動巻きモデル)までの間の数年間で、ベーシック防水ケースの形、それに対するデザインとしての文字盤を中心とした針との組み合わせ等ロレックス社のオイスターモデルのベーシックデザインがほぼ固まったと云えます。 1940年代に入りますとロレックス社は機械の精度の更なる高みを目指してのチャレンジが始まります。一連の流れから推測しますと英国発祥とするロレックス社がスイスに工場を移し合併したエイグラー社に残ったエボッシュで1920年代のロレックス社の最高精度モデルのプリンスを製造し創始者の祖国、英国・キュウ王立天文台のクロノメーター規格以上の精度、クラス「A」を取得して以来スイス国内ではクロノメーター規格の認定を多数取得した同社が最後に古くからある手巻きキャリバー10.5の製造終了を控えた時期にそれを用いてクラス「A」取得に動いたロレックス社の心意気を感じる得るヒストリカルファクトの一つかと思われます。 それを成し得たのはロレックス社技術最高責任者の一人、ジャン・マティールの存在が大きかったようです。彼はクロノメーター以上の高精度が求められる英国・キュー王立天文台による最高水準精度証明の「A」クラス獲得の為、ボーイズサイズのSPEEDKINGモデルでスモールセコンド仕様のキャリバーをベースとしたREF.5056モデルに特殊な機構、構造を取り入れました。バランスホイールブリッジはステンレス製、それ以外のブリッジをローズゴールドプレート仕上げとし、手作業で作られたテンプ軸、歯車、受け等製造総数140個以上が最終的にほぼすべてがクラスAに合格し、そのうち16個はそれ以上の精度証明書を取得しました。 このようなお話をした後でこの時計の説明を加えるのは少し気が引けますが、このREF.5056はその流れの中で製造されたクロノメーター仕様のスピードキングとなります。 全てのクラスAはこの時計と同じスモールセコンド仕様の5056モデルです。 機械的にはキュー王立天文台試験用キャリバーではありませんが、当然クロノメーター及び6ポジションズの刻印とバランスホイールの緩急針はスワンネック型固定ネジ付き仕様となっております。
同時代のキャリバー仕様は違いますがクロノメーターモデルが故に一連のロレックス社のハイグレードモデル製造へのチャレンジの中で作られた物である事は間違いないところかと思います。
全体に経年変化は見られますが当時のままのオリジナルコンディションとなっております。裏蓋の開閉工具をロレックス専用外で開けたと見られます跡が残っております。 何れにせよロレックス社の手巻きキャリバー10 1/2のクロノメーター以上のキュウ王立天文台のクラスA