Description
1950年代初頭よりティファニー社はロレックス社の時計の販売を始め、古くはバブルバックモデルもティファニー社とのWネームモデルが存在しておりました。1994年にロレックス社とティファニー社の間の契約が切れ、残念ながらロレックス社の時計がティファニー社の店頭から消えました。約40年間に亘る販売を中止した背景にはティファニー社側の高級自社モデルの販売促進、又、時を同じくしてアメリカ市場においても新たな販売代理店契約の見直しと、ティファニー社に対してのロレックス社側からの要求にお互いの条件が合わなかった点が、契約解除の原因と云われています。事実ティファニー社の時計部門が売り上げのシェアを伸ばして行き、ロレックス社の時計をある時点からティファニー社の自社時計部門で文字盤のプリント加工を手掛けるようになり、針の歪みや、不具合発生率が増え、ロレックス社側から改善要求が出ていたのも背景にあると云われています。何れにせよ、時計愛好家の人気モデルが販売される事は残念ながら無くなって仕舞い、時計本体のシリアル番号的にはN番シリアル(1992年モデル)辺りを最後にロレックス社の時計は店頭から消えてしまいました。
このモデルに関してですが、1992年頃製造の「DATE」モデルREF.15200となります。コバルトブルーの文字盤仕様でBOX(ティファニー社)、保証書、説明書類、タグ、日本ロレックスの修理見積り書(2023年)、日本ロレックス修理保証書(2024年9月)、弊社で1994年に販売しました時の保証書が揃っております。使用により若干ブレスレットも緩みは見られますが、以前の販売店がメンテナンスの際にポリッシュをしており、ベゼルエッジが研磨の痕跡で丸みを帯びておりましたので、弊社の判断でロレックスによるメンテナンス及びベゼル交換を致しました。本来ならポリッシュは憚られるところではありますが、前のメンテナンスの時の研磨があまり良い状態ではありませんでしたので致しました。
以降ロレックスに出すかどうか