説明
１９５３年、ジョン・ハント隊長率いるイギリス・エベレスト登頂隊のヒラリー卿とシェルパのテンジンらが５月２９日にエベレスト登頂に成功したのを記念し、夜光アラビア数字のブラックダイヤルモデルにEXPLORERとネームが入れられました。 その後最終的にはロレックス社の沢山のモデルの中で、文字盤に夜光塗料の数字を使った文字盤はエクスプローラーモデルのみとなり、１９８９年のREF.１４２７０がREF.１０１６の後継機種として登場し、近代的な数字を使ったモデルのEXPLORERモデルとなり、文字盤の上に直に夜光数字を乗せるという旧式の文字盤デザインは廃止となりました。
EXPLORERは最初期のREF.６１５０、６３５０（双方ともCal.１０．５ A２９６搭載）１９５３年～１９５４年頃まで、REF.６６１０（Cal.１０３０搭載）１９５６年～１９５９年頃まで（１９５５年は６３５０と６６１０併売の可能性あり）となり１９６０年からはREF.１０１６へとEXPLORERのネームが継承されてゆきました。
このモデルは１９５６年製造のREF.６６１０モデルとなります。 この６６１０までのモデルと後継機種のREF.１０１６との外観的な違いは、以前のモデルの文字盤仕様は殆どがはっきりしたゴールドプリント（サークル仕様）であり、針もフレームがゴールドメッキ仕様となっておりますが、１０１６の文字盤は初期型のミラーダイヤル仕様は殆どが薄い金色（ライトゴールド）プリントで１９６７年以降はブラックマット地にホワイトプリント、針は初期も後期もロジュームメッキ（ステンレス色と同じ）仕様となっております。 ６１５０、６３５０、６６１０はラッカー系鏡面ミラー仕上げと文字盤製造最終工程で薄いクリア仕上げとなったものがございます。 この時計の文字盤は薄いクリアコーティング仕上げとなっていた物が表面のコーティングが経年と共に所々剥離した状態となっております。 文字盤全体に経年変化は見られますがゴールドプリント及び針の状態が当時のままのとても良いコンディションとなっておりケースも十分厚みの残ったとても良いコンディションとなっております。 この時計にはジュビリーブレスレットが装着されておりますが、ブレスレットとしましても駒間に伸びの無いとても良い状態となっております。
