説明
オメガ社は１９５７年にクロノグラフであるスピードマスターと防水モデルのシーマスター３００を同時発売にこぎつけました。 これは当時の時代背景を受けて専門性の高い分野に合わせたモデルを製造することで、メーカーとしてより多くのユーザーの獲得、メーカーとして多様化する時代に対する順応性をアピールする事に因ってそれに付随する信頼を得る為の重要なミッションだったと思います。 シーナマスター３００ではリューズ内部のパッキンが水圧力で防水を担保し、強化アクリル風防の内側のテンションリングによる耐水性の強化で２００ｍまでの防水性を担保するダイバーモデルとして開発され、またブラックダイヤルと夜光塗料のインデックスにより視認性の強化と当時のオメガ社では一番の防水モデルとして開発されました。 しかしながらパッキンも摩耗、風防のヒビや歪み・摩耗によりダイバーモデルとして完全に機能したかに関しては少し疑問の残るところかと思います。 このモデルはシーマスター３００の形状的には２ndモデルとなります。キャリバー、文字盤の変遷で細分して考えますと３rdモデルとなりますが大まかで言えば２nd後期モデルとなります。
その後期モデルの大きな特徴は文字盤の視認性のあるラージトライアングルインデックスと呼ばれる１２時位置になる大きい三角形の夜光ポイントです。
この時計は同年代の同じモデルの殆どが長年の使用に因ってベークライトベゼルインサートにヒビやインサート内の夜光塗料が不均等な変色が見えるものが多いですが、そのような事の無い素晴らしい状態が保たれたコンディションとなっております。 また機械、ケース、文字盤、ブレスレット等全てに於いて全体に当時のままのとても良いコンディションとなっております。
