説明
１９５３年、ジョン・ハント隊長率いるイギリス・エベレスト登頂隊のヒラリー卿とシェルパのテンジンらが５月２９日にエベレスト登頂に成功したのを記念し、夜光ｱﾗﾋﾞｱ数字のブラックダイヤルモデルにEXPLORERとネームが入れられました。 その後最終的にはロレックス社の沢山のモデルの中で、文字盤に夜光塗料の数字を使った文字盤はエクスプローラーモデルのみとなり、１９８９年のREF.１４２７０がREF.１０１６の後継機種として登場し、近代的な数字を使ったモデルのEXPLORERモデルとなり、文字盤の上に直に夜光数字を乗せるという旧式の文字盤デザインは廃止となりました。
このモデルは１９６７年製造のEXPLORER １で、ダイヤルの変遷で言えば正にミラーダイヤルからマット（つや消し）のダイヤルに変更になった最初期の仕様で、６０年代中葉までのミラーダイヤルからマットダイヤル移行期の特徴のある文字盤仕様となっております。一つの特徴として、夜光塗料がやや太めとなっており、プリントフォントも全体にやや太い細いのシャープ差に欠けるマットダイヤルの創成期のプリントとなっております。 夜光塗料の焼けの状態としては文字盤と針の夜光塗料が均一に焼けた、バランスの取れた当時のままのオリジナルコンディションとなっております。ブレスレットはU.S.仕様のオイスターリベットエキスパンションブレスレットとなっております。駒のバネも均一な状態でバネの緩みの無いとても良い状態となっております。機械は１９６５年から搭載されたキャリバー１５７０となっておりますが、最初期仕様のハック（秒針停止）機能のないムーブメント仕様となります。全体に当時のままのとても良いコンディションとなっております。
