説明
１９６０年代になりますと、時代的には各メーカーの機械時計の製造技術、機械としての安定性がほぼ担保され、より高見の精度の向上、新機構の開発は知名度の高い、いわゆる高級時計メーカーとして定着したメーカーが進めたものの、元々あった機械供給メーカーやケース製造メーカー等を上手に使った無名に近い時計メーカーが新興メーカーとしてスイス各所に出現し、スイス時計産業の発展はスイス製品の信頼性を確保し、海外からもその信頼性を基に沢山の受注契約を取るに至り、海外のいろいろな地域に輸出する形で会社の規模を拡大してゆきました。 第二次大戦後の好景気を受け、スイス時計メーカーはそれぞれが海外の需要を海外からの情報を基に拡大していき、大きな製造工場を持たないでも、共通の機械を使い、共通のケース製造メーカーのに組み込む形でそれぞれのメーカーのオリジナル時計を製造、供給していました。
それは全てスイス時計産業の基盤が、細かな部品から機械・ケース等それぞれが専従の下請け産業が完成された形で分業として成り立っていたスイス時計産業の最大の強みでもあります。
このミルバー社の時計もそうした背景で生まれたダイバータイプの時計で、機械はETA社製で、ケース等はスイスの大手ケースメーカーに依頼して作られた防水系モデルです。 ブラックミラー（光沢）仕上げで夜光塗料の数字とバトン型インデックスの組み合わせで、暗闇でも視認性を重視したスポーツモデルデザインとなっております。
