Description
ロレックス社は耐久性と高精度を軸に機能美を追求した時計メーカーと云えます。 その機能美において、そのデザイン力で云えば、当時のスイス時計メーカー他社に比べると、防水性を強化する為にどうしても厚みのあるケースデザインを、どのように文字盤と組み合わせれば美しく見せることが出来るかと、正に新境地のデザイン開拓であったかと思います。 恐らく当時は工業デザイナーなどの職種もない時代だったので、美術学校の優秀な卒業生等を集めてデザイン部門を作っていたものと思われます。しかしそのデザインを最終的に決めるのは創始者であったハンスウィルスドルフであったと思われますので、そのデザインスタッフとハンスウィルスドルフの豊かな才能は、当時の耐久性と高精度にプラスアルファとして素晴らしい強固な礎を構築したと云っても過言ではありません。 その先見性の一つとしていち早くステンレスとゴールドをケース素材として採用したいわゆるコンビネーションケースも重厚なオイスターケースに優雅さ感を加える意味では当時としては斬新なアイデアであったと思われます。 このモデルに関しましてはステンレスケースをベースにベゼルがホワイトゴールド仕様となっております。文字盤はブラックミラー仕上げでベースはゴールドプリントとなっておりますが、DATE表記のみシルバープリントとなっており、当時のロレックス社はその仕様によってモデル名や防水表記をクロノメーター表記を加え書きする際に使った手法でこの年代ならではの文字盤といえます。文字盤に僅かに経年変化は見られますが、全体に当時のままのオリジナルコンディションとなっております。