Description
クロノグラフ(計時機能付き)の歴史は古くは懐中時計の時代、1879年にロンジン社開発したルグランと名付けられた懐中時計が初めと言われています。その後1915年にブライトリング社が初の腕時計の積算計付きクロノグラフを開発、元々専門的な作業従事者用であったクロノグラフが、乗り物含めモーター等すべての動力源の高速化が進むにつれて、それらを数値化するための計時機能が携帯品としての時計に求められるようになりました。 元々目に見えない時間の流れをディスプレーする為のツールとして生まれた時計が、更なる使命の担い手になった訳です。移動手段である車や電車、飛行機が画期的に発展を遂げ、それを動かすエンジニアやその操縦者等が手元でそれらをコントロールする為にクロノグラフが必需品となりました。
この時計は1940年代に作られた上下二つのプッシャーとリューズ中央のプッシャーから成り立ったクロノグラフです。 文字盤は当時のクロノグラフを先行して製造していたロンジン社の洗練された美しいデザインで定評があるものとよく似たとてもクロノグラフらしいデザインとなっております。