Description
1940年代に入るとほぼ手巻式のムーブメントは安定期を迎え、スイス各社が精度上においてはクロノメーターキャリバーのような高精度の機械の開発、また、機構的には日常生活で支障のないようにケース構造の創意工夫に力を注いで行きました。 ロレックス社ではほぼ防水ケースの完成型に近いものが開発され、耐久性においては一歩も二歩も抜きん出た時代でした。 同時に時間を知る道具としても時計が装身具として定着し、デザイン的にも先進性が求められる時代でもありました。 この時計は完全防水機構のケースではありませんが、ケースの裏蓋が直に肌に当たらないように工夫されたケース構造となっており、同時にアールデコデザインの全体を箱型に見せるシンプルな作りとなっております。 インナーにダストカバーキャップを設けた防湿防塵構造となっております。 若干文字盤に経年変化による変色むらが見られますが、当時のままのオリジナルコンディションとなっており、ケースコンディションも磨きの掛っていないシャープなコンディションとなっております。