説明
ロンジン社は１８３２年創業の老舗中の老舗メーカーとなります。 また、いち早くオメガ社同様、製造工場の機械化に成功し、当時で云うところの量産を確立したメーカーと云えます。 製造数の安定と共に、計時機能付きクロノグラフにおいては１８００年代の懐中時計の時代より着手し、１９１０年代前半に早くも腕時計のクロノグラフ（cal.13.33Z)を完成させ、時計の機能別専門性の高い分野でも実績を重ねてゆきました。特にクロノグラフを中心としたパイロット用の時計の開発には、当時の軍人パイロット、ウィームス氏、リンドバーク氏をアドバイザーとして迎え入れ、顕著な功績を残しております。 また、現存の時計をアンティーク時計として他社も含めた製造品を見渡してみますと、やはりロンジン社の功績はクロノグラフといったところとなろうかと思いますが、ロンジン愛好家の間では、ロンジン社のデザイン的側面での評価は、このモデルに見られますようにケースの風防側のベゼルがフラットでケースサイドに対して鋭角なデザインとなったものがロンジン社の魅力あるデザイン面での高い評価となっております。また、この文字盤はロンジン社の中でも珍しい人気デザインの一つで、当然ロンジンの時計愛好家はこのケースデザインをフラットベゼル、ステップベゼル（本来はフラットで段差のあるデザイン）等と呼んで、この珍しい文字盤との組み合わせで高い評価となっております。残念ながら１９３０年代なので少し経年変化が見られますが、当時のままのオリジナルコンディションとなっております。
