PATEK PHILIPPE&Co.18K.レクタングラーケース紳士用手巻き

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ITEM DETAIL
OMG No. 10144
モデルネーム
Ref.
Serial.
ケースNo. 61****
機械No. 83****
キャリバー 9-90
製造年代 1937’S
材質 18K.レクタングラーヒンジケース
ブレスレットベルト素材
ケースサイズ φ22mm×38mm

カテゴリー:

説明

今や世界中に膨大な支持者を集めるに至ったパテックフィリップ社の歴史は1839年創業に遡りますが、その道筋は長い歴史の中では決して平たんなものではなかったと言えます。 もちろん創業以来、丁寧な時計作りでは今日評価されるだけの創業当時からの製造ポリシーに裏打ちされるものがありましたが、1920年代まではある程度の量を製造する為には意を同じくするエボシュ製造メーカーに支えられるところも大きかったと云えます。初期には6人の職人で年間200個の懐中時計を製造するのが精いっぱいといったところだったようです。しかしながら、常に丁寧な時計作りをしてきた蓄積は、当然最高峰の技術の集積といえますので、その中で製造された時計は、「細部に亘る造りの良さ」という点ではそれらの製品から最高峰の技術が細かく見れば見るほど感じ取れます。その素晴らしさは今日のコンピューター製造機器の進歩における製品と比べてもむしろ人の手で丁寧に加工していた当時の製品の方がはるかに勝る部分が沢山あることが分かります。熟練した技術者の人の手が介在する当時の時計と寸分の狂いのないコンピューター機器を駆使した現代の時計を比べると、人の手=熟練職人の技術の方がはるかに繊細でそれ以上であることが分かります。 最高峰の人の技術力はコンピューター製造に決して負けていない事が分かります。当時の一流の時計製造職人達の技術力の高さは、今日敬意を持って称えなければならないところかと思います。 当時の技術者が手によってここまでの物が作れた事は感嘆以外の何物でもありません。  この時計はアップライドブレゲ式数字とリーフ型針との組み合わせとなっており、この文字盤様式はパテックフィリップ社の文字盤の仕上げの良さと美しさを語るに於いて最高峰の一つと位置付けられたとても人気のダイヤルの一つとなっておりましす。 現在でもパテック社の人気ダイヤルのブレゲ式数字ですが、現在はかなり大型のプレス機によって数字が裁断されるので、どうしても個々の数字のエッジ部分は最終仕上げにおいては丸みが生じます。
しかしこの当時の職人達は個々の数字を一つ一つ切り落として手で最終仕上げをする為、エッジが鋭角に仕上がっています。 また、リーフ型針においてはふくらみのはっきりした立体としての美しさが感じ取れます。針にここまでの仕上げを求めたところに同社の素晴らしさを感じざる得ません。またキャリバー的にはパテックフィリップ社を代表するキャリバー9-90搭載となっております。1934年から1960年代の後期まで、長期に亘り作られた同社キャリバーとしてはレクタングラー系のケースデザインの名品と呼ばれるモデルにほぼ全て搭載された機械となっております。全て当時のままのアンティークテイストに満ちたパテック社の卓越した技術力を感じさせるとても良いコンディションとなっております。