LONGINES SSスクリューバックトノー型ケース「クロノグラフ」

商品価格(税込)346,500円
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ITEM DETAIL
OMG No. 9427
モデルネーム
Ref.
Serial.
ケースNo. 6*****
機械No.
キャリバー 7734 Valjoux
製造年代 1970’S
材質 SSスクリューバックトノー型ケース
ブレスレットベルト素材 ミリタリーベルト
ケースサイズ φ37.5mm

¥346,500

カテゴリー:

説明

1960年代後半に時計メーカーでは大きな革命的な出来事が起きました。それは日本を中心としたいわゆる電池時計(クォーツ)の出現で、これまでの長年培われたスイス時計メーカーの基本は機械式時計として進化を遂げてきた歴史の中で、まったく違う構造(水晶振動子及び電子回路部品)がこれからの正確な精度の維持では欠かせぬものとなり、機械にとって代わろうとしていました。こうした流れが1970年代に加速し、スイス時計各メーカーがどのような方向性が会社にとって必要となるのか、それぞれで企業としての今後を模索していました。 クォーツ時計の生産を主流とするのか、これまで通り機械式を通していくか、当時の時計メーカーは各社、今後の命運をかけた選択が迫られていました。 今日振り返ってみますと、電池式時計は工業製品化の道を歩み、必然的に大量生産による低コスト化の恩恵はありましたが、その反面、製造コストの恩恵は、結局低価格競争となって行き、クォーツ時計の寿命も10年以下という寿命が暗黙の裡に設定された為、一流品としてはその理由に成しえないものになりました。一方、機械時計を一つの技術的頂点として、クォーツ全盛期に、機械時計を更に進化させ続けた時計メーカーは今日でも一流時計メーカーとしての評価を勝ち得ました。   この時計はそんな端境期に作られたロンジンのクロノグラフです。 もちろん当時メーカーとして、押し寄せる新機構の電池式クォーツ時計が主流となって行く一時期な流れの中で生き抜いてゆくには、市場がどのようなものを求めているか、消費者がどのようなものを購入するかという点では、結果は今日前述しましたように最近では機械式時計が高級品としての安定的評価を受けるものとなりましたが、開発当時では、クォーツも研究開発コストが高かった為、クォーツ時計の価格も当時の他社の高額品と同じであった時期があり、より良いものをと求める消費者にとっては、欲しい高額品として欲しい時計のランクの上位になっておりました。その動きはスイス老舗時計メーカーも無視することは出来ず、その流れで機械式時計を如何に消費者に買いやすいものに位置付けるかはスイス時計メーカー全体の課題でした。 ですので1970年代は、スイス時計各社が共同でキャリバーを開発したり、ケースとしては共有同型を各社が採用したりと、競争に費やす経費より、全体で開発を賄うという動きが起こりました。
この時計もケースと機械は純然たるロンジン社のものではなく、共同開発的なケースと主要キャリバー供給メーカーであるヴァルジュー社のキャリバーを搭載したクロノグラフです。しかしながら、この時代は時代背景もあって、ケースのデザインを派手にしたり、文字盤の配色を豊かにしたりで、電池式の台頭に対してそのような工夫で時計を製造していた時代のクロノグラフモデルです。ケースもあまり痛みが無くベゼルも樹脂に大きな傷やヒビのない当時のままのオリジナルコンディションとなっております。